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DL-305フルメタル仕様の試聴

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前回DENONのDL-305の樹脂ボディを金属製にかえた記事を載せましたが、今回はそれを元のオリジナル機とどの程度音が違うのか比較してみたいと思います。

かなり前に私が書いた記事ですが、ここにDL-305の当時の音の評価が書かれています。https://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/22885197.html
今でもこの評価の通りで全く変わりはなく、歪感のないよく延びた高域と、強調感の無い素直な音が空芯カートリッジの持つ特徴をよく表していると思います。オリジナルのままで聴いていても「あまり不満は感じられずに良い音だ」と高い評価ができる機種と思います。なので私には好きな傾向の音なので、前回壊してしまった物も含めてDL-305は今までに4個ほど手に取ったと思います。
しかし、「実際に使用するか?」というと持っているだけで使う事はなく、常用のカートリッジからは外れてしまって2軍選手の様になってしまっています。
その理由はやはり音がピンボケなので、目で響きを追う事ができないからだと思います。『音の甘さの原因は樹脂のボディだから』との予測はつきますので、元々持っている素性の良さは分かっているので、DL-305のメタルボディ化は是非試してみたかったのです。
では、この二機を直接比較をしてみる事にしましょう。
このメタル化による音の変容ぶりは少しどころではありません。
オリジナルの305は楽器から出る響きと空間を反射してくる響きが混濁していて、ただ鳴っている感じなのですが、メタルボディではその響きの差が明確に分かります。
ですので奏者が豊な反射音の澄んだ空間を背景にして立体的に立つ容姿が目で見える様になるのです。
直接2機を比較してみて分かったのですが、オリジナル機の再生する低音は曖昧で芯がなく、ボーカルにはスッキリとせず『モワッ』とした付帯音がある事に気が付きます。メタルボディ化によりピアノの立ち上がりは鋭くなり、鍵盤のタッチは明確となって、オリジナルDL-305では聴けなかった鮮烈さに驚くのです。
レファレンスとしているビクターのMC-L1000を超えているとは言いませんが、これと比較をしても肉薄していて、上位機のDL-1000並と言える高音質です。
今回のフルメタル化でDL-305は一気に常用カートリッジに格上げです。

やはり樹脂ボディは音への悪影響は甚大であり
MCカートリッジの選択する時の条件は空芯コイルである事、金属製のボディである事、そして軽い振動系である事だと思います。
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この元のカートリッジは何?

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これに使った元のカートリッジは何でしょうか?

何年か前にカートリッジの樹脂ボディを容(カタチ)は殆ど変えないで金属製に替えた事による音の違いについて調べていた時がありました。
最初はDL-103を金属ボディに作り替えてみたのですが、予想以上の好結果で、次は空芯カートリッジを金属ボディにしてみようと思って作ったものです。
しかし、樹脂を剥がしスケルトンにした本体にこの金属ボディを被せる方法をとった為、はめ込む時にミスをしてカンチレバーを折ってしまったのです。

それからは やる気が無くなって放置状態で数年が経ってしまいました。
この完成したボディは常に机の上にありましたので、目に留まる度に「何時かはまた挑戦してみよう」と思っていたのです。
失敗した事も自分の糧となり無駄ではありませんし、あれから色々な経験をして幾らか腕も上達したのでしょうか、今回は上手くボディに嵌めこむ事ができました。

この改造に使った空芯MCカートリッジがこれです。
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DENONのDL-305です。
ボロンの中空カンチレバーに極小チップを埋め込んであり、これが技術的には凄い事なのです。 通常のカートリッジはソリッドボロンカンチレバーというとタングステンの芯にボロンを蒸着させて作りますが、鉄の2倍もの質量のタングステンが芯ですので、思ったよりもカンチレバーは軽くはなく、また硬く脆いボロンにチップを埋めこむ穴を開ける事は困難で、そのままチップを接着剤で貼り付けるか、フォークの先の様に二股にしてチップを挟み接着剤で固める方法をとっている物が殆どなのです。
その様な訳でDL-305ではボロン中空パイプと、それに穴を開けて取付けた極小チップ、空芯コアコイルという軽い質量の振動系になった事で針圧1.2gでの安定したトレースを実現しているのです。
残念なのはボディが樹脂なので、音への悪影響は明らかです。
最上級機のDL-1000のボディが金属で作られている事からも、製作者にはこの事についての認識があったのではないかと思います。
ですので、これを金属ボディ化すればDL-1000に似た音になる事は容易に想像ができるのです。
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ネームプレートもボディを彫込んで付けてみました。
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全く同じサイズに作りましたので、純正のスタイラスガードもそのまま使えます。

次回の記事はオリジナルのDL-305との比較試聴記です。

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