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SATIN M-18BXの修理②

数日前にこのブログにサテンのM-18BXカートリッジの修理依頼がありました。
何十年も使わないでしまってあった物で久々に出して聴いてみたら
音は歪んでしまっていて聴けなかったそうです。

業者の方では修理は治る確信が無ければ受けてはくれないと思いますので
ダメ元で私が拝見させて頂く事になりました。
昨日カートリッジが到着しましたが

コイルがヨークに張付いてしまっていて全く動かない状態でした。
音は左から微かに聴こえ、右は全く聴こえません。
念のためテスターで当たると導通は左右ともにあり問題はありませんので
やはりコイルの固着が原因です。
イメージ 1

コイルが動いていて音が出て歪んでいる場合はオイルを注せばわりと簡単に治る事が多いのですが、全く動かないとなると状態はかなり深刻です。オイルを注してみましたがやはりコイルはビクともしません。(以前にも書きましたが樹脂や接着剤を犯すオイルを付けてしまうとカートリッジが完全に破壊されてしまいますので注意が必要です。)

さて、どうしましょう...

この場合コイルが動かない状態なので無理にカンチレバーを動かすとコイルにつながる細いアーマチュアを曲げてしまったり、アーマチュアと繋がっているコイルの根元で金属疲労をおこして切れてしまい一巻の終わりという最悪の結末となります。

考えてみましたが竹櫛の先を細く削ってアーマチュアの見える隙間から挿し込みコイルを直接押してみる事にしました。(上図の楕円部の上側)
錆付いてしまった物でもオイルを注して少しずつ動かせば徐々に柔らかくなるものです。この作業を繰り返しやってみましたが歪んではいますが少しずつ音が大きくなってきているのが分かります。

まだ完全な音ではありませんが光が見えてきました。
何十年も動かしていなかったのですから動けないのは当然です。
いろいろなレコードをかけて暫くリハビリですね。

11月11日追記しました。
この個体は、その後に何度か同じ作業を繰り返して、レコードを暫くかけてみた結果
納得のいく動作と音となりましたので、オーナーの元に御返しできるまでに回復しました。
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600,000ヒット御礼申し上げます。

本日このブログのアクセス数が60万を超えました。
毎日沢山の方々に見に来て頂き心から御礼申しあげます。
有難うございました。

最近はなかなか更新もままなりませんが、
できる限り更新していきたいと思っていますので
今後も宜しくお願いいたします。

アナログプレーヤーの電源について②

前回はPL-31E改に使われているDCモーターが極々僅かの電力しか食わず、
単一乾電池6本で毎日2~3時間聴いても 半年以上使用が可能である事を説明しました。この事で如何にこのモーターが小さな力(トルク)しか使わないで省エネで回り、
プラッターがモーターの影響を受けないで回っているかの説明をしました。

では実際にモーターを動かしている電源での音質への影響はどの程度あるのでしょうか?
このPL-31E改の電源を変えて比較してみましょう。
使う電源は『QA550』カードトランスポートに使用した時のものと同じもので

1.パナソニックのマンガン乾電池黒
2.スィッチングACアダプター(miniDSP付属品)
3.フィデリックス社の超ローノイズACアダプター
4.同じフィデリックス社のACアダプターを私が改造した物
5.電気二重層キャパシタhttps://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/22002908.html

の5つです。

先ずは このプレーヤーの何時も聴いている電源である
①のパナのマンガン黒乾電池ですが、PL-31E改の電源として皆さんに
まずお薦めしています。
理由としてはその音質の良さで、私が聴いてみては全く不足は感じない素晴らしい音です。この音をリニア電源で作ろうとすると後出の改造ACアダプターの様になってしまいます。そして価格も安く、容易に手に入り、取り扱いも簡単なのが理由です。それで長時間の使用ができるのですから文句のつけようがありません。

次は②のスイッチング電源式ACアダプターです。
これは『miniDSP』のチャンネルデバイダーに付属していた物ですが聴いてみては音が気に入らないので、フィデリックス社のACアダプターと交換して今は使用していません。
筐体はとても小さく使い易いので音がよければと思いますが、PL-31E改の電源として使っても結果は同じでした。
まず音が異様に明るすぎる。明度が高いと透明度が高い様なクッキリとした音に聴こえますので注意が必要です。よく聴くと音場の奥行が浅く平面的、中間的表現が苦手で音の粒子が荒く、弦楽器のフォルティシモでは音に刺があるので聴いていて疲れます。この音ではPL-31E改で今までやってきた努力が『ぶち壊し』ですね。

③番目はフィデリックス社の超ローノイズACアダプターです。
世の電源は効率最優先のスイッチング電源に代わり、ACアダプターもほとんどがスイッチング電源になってしまいました。このノイズの多い電源が増える事を危惧したフィデリックス社がリニア電源の音の良さを知ってもらおうと作った超ローノイズのACアダプターです。上記の『miniDSP』のデジタルチャンデバで付属スイッチング電源ACアダプターからこのフィデリックスのACアダプターに変えて音が自然で静かになった事は経験済みです。
やはり、PL-31E改でも同様の変化で明るさは抑えられ落着いたより自然な音へ変化します。しかし、パナの乾電池との比較ではまだザワツキが感じられ、しなやかで流れるような表現では一歩譲らざるを得ない事がわかります。この事からこのACアダプターを元にして私が改造を加えたのが④の電源です。
イメージ 1
左側がオリジナルのフィデリックスのACアダプターで右が筐体をそのまま大きくした私の改造ACアダプターです。
イメージ 2
内部です。トランスとフィデリックス社のデスクリート三端子レギュレータはそのまま使い、ショットキーバリアダイオードはシリコンからSICに載せ替えて、ケミコンはFGの4700μF8本に容量を増やしてあり、出力に銅箔スチコンやASC、EROのフイルムコンをパラに付けてあります。
このACアダプターは以前『QA550』カードトラポ用に乾電池超えを狙って作ったものですが、低域は力強く乾電池は超えたと思いますが、高域は乾電池に迫りはしましたが、超えるまでにはなりませんでしたので、此処までで改造を断念したものです。それくらいAC電源での乾電池超えは難しいのです。
今回PL-31Eに使って見ましたが、乾電池に迫る音ですが、やはり超えてはいない様ですね。

⑤番目の電気二重層キャパシタですが、先のリンクにも書いてある通り、これをPL-31E改で聴くと、乾電池でも僅かなザワツキと音のエッジにバリ(強調感)がついている事が分かってしまうほど自然で滑らかです。使いづらさやコストなど多くの問題はありますが音は乾電池より間違いなく一桁上でしょう。

PL-31E改の電源の影響による音の違いはカードトラポほどではありませんが、経験からモーターの電源に使っても影響を受け、トラポと同じ結果になる事は分かっていました。その事が今回もあらためて確認ができました。

やはりPL-31E改に使う電源の私の一番のお薦めはパナの乾電池黒ですね。

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