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ROKSAN XERXESの修理 2

前回はXERXESの構造について書きましたが、
そのなかでこの画像に注目してください。
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BからCまでスリットが切ってあります。Aの位置に軸受がありますのでプラッターの重量を支えているのはBからCの繋がっている直線間だけの片持ち支持です。この為に長い時間がたつとプラッターの重さを支えきれずDの位置が下がってくるのです。
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Dの位置で3mm弱沈下しています。この為、プラッターとトッププレートが接触して回転しなくなるのです。あまりに凝り過ぎて経時変化を考慮に入れなかったのはロクサン最大のミスですね。しかし、不思議なのはこのスリットです。何の為のスリットなのか?
Dの位置が繋がっていればこの様なトラブルな無いはずです。と言うより私ならトッププレートはMDFなどではなく絶対にダイキャストかジュラルミンなどの金属の一枚板にしますが。
アームシャフトのベース部とスピンドルシャフトの取付け部の位置関係は微塵も動いてはいけません。MDFなどの木質系の材料は超ミクロ的に見ればかなり柔らかい材料なので、この部分に木質系の材料を使うと必ずカチッとしない甘い音になってしまいます。
最近はリンソンデックがこれに気が付いてMDFのアームボードから金属製に変更したようです。

話は修理に戻します。
先にも書いた様にDの位置で繋がっていればスピンドルシャフトの沈下は起こりませんので、この位置で繋ぐ方法を考えます。
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ホームセンターを回ってこれに決めました。家の構造材をつなぐ2mm厚のスチールプレートです。
見た目はごつくなりましたが表からは全く見えません。Dの部分だけ小さいプレートで繋ぐと歪む事がありますので長いスパンでスチールプレートを固定しスリットの外側の狭い部分を使って木ネジを締上げて沈下部を持ち上げる様にしました。これで二度と沈下は起こさないでしょう。Dの部分の沈下は改善したのでプレーヤーを組み直して電源をつないで確認しましたが良好に動作をしました。

つぎはこの個体の問題のアームの取付け部の修理です。
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ROKSAN XERXESの修理 1

先日の日曜にダマテラさんがPL-25E改のキャビネットの組込みと兼ねて 動作不良のザークシーズを持って来てくれました。
以前から内周駆動式ベルトドライブ、極端に細いスピンドルシャフトなど構造的に興味があり、ザークシーズの音は一度は聴いてみたいと思っていました。

動作不良の原因はこのザークシーズにトラブルとして最も多いと思われるスピンドルシャフトの軸受部の沈下で、プラッターがトップボードに擦れて動かなくなっていました。

まず、分解して構造から見ていきます。
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一番底部の25mm厚のMDF製の分厚いベースです。これにモーターが載っています(刺さっているといった方が適切ですね。)。三点に防振ゴムが立っています(市販でよく売っているものです)。
この防振ゴム上にスピンドル軸の付いたMDF製のトップボードが載ります
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厚さは低板と同じ25mmと分厚く防振ゴムを挿んでまな板二枚重ねという感じです。
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変わった形のスリットがトップボードに切ってあります。
トップボード自体は防振ゴムでフローティングされているのですから必要ないのではと思いますが振動を制御する為???のノウハウなのかよく分かりません。知っている方はコメント欄で教えて頂けたらとおもいます。
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そして、このプレーヤーの最大の特徴であるスピンドルシャフトです。直径は6mmと思っていましたが、私が以前に作ったPL-31E用と同じ5mmでした。
おそらくノウハウなので表だっては言ってはいませんでしたが
「スピンドルシャフトは細い方が音が良い」と昔から知っていたのです。これがこのXERXESの音の評価を高いものにしていたのです。
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工作精度は超精密の素晴らしいものですね。

どうしても聴きたかったレコードプレーヤー

私は今まで理想のアナログプレーヤーの音を追って来ました。
そして、ほぼ満足のいく処まで到達したと思っていますが、
いろいろ試したり聴いたりした副産物として、そのプレーヤーの構造を見れば
どの程度の音が出てくるかは だいたいの予測がつく様になってきています。

なので、見ただけで全く聴く必要がない製品は沢山あります。
特に最近試したスピンドルシャフトが太い物と重いプラッターの載った物には全く興味はありません。
逆に予測がつくからこそ、どうしても自宅に引き入れて聴いてみたかった製品があります。それがこのプレーヤーです。
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ROKSAN XERXES

PL-25EWoodyバージョン組込み完了

先日、本体組込みが間に合わず未完成の状態でダマテラ邸に持って行ったPL-25Eを
Woodyさんの製作した総カリン製のキャビネットに収めるため、今日の猛暑の中をダマテラさんが当オーディオルームまでプレーヤーを持ってきてくださいました。
http://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/27300241.html

組込みがすぐに出来る様に配線などは事前に済ませてありましたので、組込みは30分程度で終わりました。
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左側が組み込みが完了してテスト中のダマテラさんのPL-25EWoodyバージョン、
右は私のPL-31EWoodyバージョンです。
毎年この時期は夏仕様のサブシステムに変更するのですが、出来上がったプレーヤーの音を良い音で確認してもらいたかったので、発熱の凄いメインシステムでのテスト試聴となりました。
見た目も音も、もはや40年前のプレーヤーではないですね。

我家のデジタルとアナログの音の比較

いよいよ本格的な夏に入り強烈な日差しが照付けてきましたが
熱中症などにかからない様に皆さん気をつけてください。
私は最近は中古レコードばかり買っていて、それを毎日聴いて過ごしています。

私の理想の音は「手回しプレーヤーの音」ですが
CDが発売されてから長い間、私は手回しプレーヤーの音とはかけ離れたCDのあまりの音の悪さに全く聴く事が出来ずにいました。もちろん高級なCDPを聴いても同様でした。

近年、低ジッタークロックを搭載したDACカプリースとSDカードプレーヤーのQA550の出現により、デジタルの音はそれまで私の使用していた『リンソンデックLP-12』や『ARのES-1改』などのアナログプレーヤーの音に迫り、「音楽を聴くのはもうデジタルでも良いか」とさえ思えるほどの音質の向上ぶりでした。

しかし、アナログの行き着ける音はもっと先の「手回しプレーヤーの音」だと分かってはいたので、その音にはまだ遠く、近づく為にある程度のノウハウはもっていても、その時点では金属を加工をしてまでの力はなく、既製のアナログプレーヤーの部品を少々改良してはお茶を濁していた様な状態でした。

最近パイオニアのPL-25Eをドフで見つけた事が切っ掛けになり、同時期に金属加工の出来るフライス盤と旋盤を手に入れた事で思う様な改造が出来る様になりました。
そして、「この音が私の探してきた理想の音だ」と言い切れるまでになったのです。
PL-25Eの改造が始まる前から16bit/44kの音は変化していませんので、このデジタルの音と比較をしてみればアナログの音があれからどれくらい向上したのかが分かります。

まず比較するデジタル系の構成ですがSDカードトランスポートのQA550をフル改造したものにキャパシタ電源を使いI2S出力で左右別々のカプリース二台モノ使用に入れて聴いています。
この構成での音を聴くと特に不足は感じられず「かなり好いんじゃない。」と思わせてくれるもので、この音だけを聴いて頂けたら殆どの方はそう感じてくれると思います。

 その後にPL-25E改のアナログの音を聴くとまず一番の違いに驚くのは肌触りの良さです。この音はデジタルでは今までに聴いた事がありません。そして人の声と弦楽器の滑らかさと艶はデジタルの音が『艶消しの音』と表現したいくらいの差があります。
肌触りの良い優しい音と書くと『単に聴きやすい音』を想像してしまいがちですが、音のエッジはデジタルのそれよりもっと鋭くなって音楽に迫真の勢いがあります。
そして、広大で深々とした空間から飛び出してくる様な迫力ある立体感と重心の低い厚い低音、これらもデジタルでは体験できなかった事です。
この様に拙宅では現時点ではアナログが大きくデジタルの音を引き離している状態なので、BGMでデジタルを使用する事はあってもデジタルをメインとして聴く様な出番は暫くはないと思います。

最近聴くレコード盤は特に高音質盤などではなく、極々ふつうのレコード盤ですが、
ターンテーブルに次々に乗せるどの盤も、魔法にでもかかったかの様に楽しい音で音楽が鳴ってくれるのが不思議で、幸せな毎日です。

スタイラスチップを飛ばしました。

サテンのM-18BXの二個あるうち片方が昨日から音が歪んで調子が悪いです。
別のカンチレバーユニットに交換すると正常になりますので これは針ですね。
朝から修理をしようとカンチレバーユニットをはずして弄っていましたが、手が滑ってやってしまいました。
イメージ 1
矢印の様にカンチレバーの先にチップがありません。これでThe・ENDです。(泣き)

しかし、気を取り直して良く見ると傍の机の上に埃大の小さく光るものをみつけました。脱落したダイヤモンドスタイラスチップです。すぐに黒いテープでペタペタと採取して貼り付けておきました。

カンチレバーユニット自体の調子が悪いので(カンチレバーが前後に動きますので一番後ろの支点となるテンションワイヤーが切れてしまった様です。)、この針ナシユニットは諦め、別のM-18BXのカンチレバーユニットで前にもチップを飛ばした物がありましたので、そちらにチップを移植してみる事にしました。(捨てずに取っておいて正解でした)
今回チップを取付ける事に成功すれば初めての快挙ですがどうなる事か。

かなり前にダイヤモンドチップを修理しようとした事がありましたが
ピンセットでつまむと「ピシッ」と跳ねてチップを飛ばし行方不明で終わってしまった苦い経験があります。今回は慎重にやらねばなりません。
ピンセットで摘まむとまた飛ばしてしまうのでピンセットの先に極々小さな両面テープを付けそれにチップを張付けて保持しました。

M-18BXのチップは特殊楕円針だったと思います。丸針なら前後はなく垂直に取付けさえすれば良いのですが、前後がありますので、まず実体顕微鏡を覗きながらチップの前の部分にマーキングをしました。
カンチレバーの先にエポキシ接着剤を少量つけてチップを載せ、マーキングを見ながら
位置決めをしていきました。チップ回りの固定は固まるのが速い瞬間接着剤で盛りました。
イメージ 2
はい、修理完了です。

追記
一夜明けて音出しをしてみましたが、接着剤が硬化したので
甘さのないパリパリの乾いた気持ちの良い音がでました。修理は完璧ですね。

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