2014/01/28
サテンM-18BXのメンテナンス依頼
先日のオフ会で、当オーディオルームを訪れてくださいましたkitatanukiさんに一通りのカートリッジを試聴をしてもらったのですが、私の愛用のM-18BXをかけた時にkitatanukiさんから「昔、気にいって使っていたM-18BXがビビリが出て今は全く使えない状態なんだ」との事でしたので
「治るかどうかは分らないですが一度診てみますよ」と話しました 。
「治るかどうかは分らないですが一度診てみますよ」と話しました 。
そして、今日そのM-18BXが送られてきました。
サテンのカートリッジはコイルをヨークで挟み、隙間にオイルを入れてダンプしているゴムダンパーを使わない珍しいカートリッジで世界でも唯一無二ではないかと思います。
空芯ダイレクトカップル型で音質は最高クラスと評価しますが、神経質で多くのカートリッジの中で最悪の使い勝手ではないかと思います。
特に埃と寒さに弱くすぐにビビリ音が出てしまいます。
私は埃はVPIのレコードクリーナーで対処して何とか使いこなしていますが、一般の方が このカートリッジを使いこなすのは至難だと思います。
サテンのカートリッジはコイルをヨークで挟み、隙間にオイルを入れてダンプしているゴムダンパーを使わない珍しいカートリッジで世界でも唯一無二ではないかと思います。
空芯ダイレクトカップル型で音質は最高クラスと評価しますが、神経質で多くのカートリッジの中で最悪の使い勝手ではないかと思います。
特に埃と寒さに弱くすぐにビビリ音が出てしまいます。
私は埃はVPIのレコードクリーナーで対処して何とか使いこなしていますが、一般の方が このカートリッジを使いこなすのは至難だと思います。
さて、取り合えず今回のカートリッジでレコードをかけてみましたが、いきなりビビリがでてkitatanukiさんの言うとおり使えません。
今までの経験からM-18BXのトラブルの多くは使われているオイルが経年の劣化で硬化してビビリや高域が出ない物が殆んどです。これはオイルの交換ですね。
今までの経験からM-18BXのトラブルの多くは使われているオイルが経年の劣化で硬化してビビリや高域が出ない物が殆んどです。これはオイルの交換ですね。
使う道具はこれです。
一番小さい注射器の針先に極細のビニールパイプを付けて実体顕微鏡を見ながらオイルを添加するのです。
この時に使うオイルは接着剤や樹脂を侵さない物を使用しなければカートリッジを完全に破壊してしまいますので注意しなければなりません。
コイルとヨークの狭い隙間に浸透圧で入る程度の少量を付けるのがコツです。
一番小さい注射器の針先に極細のビニールパイプを付けて実体顕微鏡を見ながらオイルを添加するのです。
この時に使うオイルは接着剤や樹脂を侵さない物を使用しなければカートリッジを完全に破壊してしまいますので注意しなければなりません。
コイルとヨークの狭い隙間に浸透圧で入る程度の少量を付けるのがコツです。
オイル添加の後、レコードをかけてみましたが、あっけなくビビリ音は解消されて素晴しい音楽を再生します。
本当にM-18BXは傑作カートリッジの名に相応しい逸品である事は間違いありません。
オイルが馴染むまで数日エージングをしてkitatanukiさんに送り返したいと思います。
本当にM-18BXは傑作カートリッジの名に相応しい逸品である事は間違いありません。
オイルが馴染むまで数日エージングをしてkitatanukiさんに送り返したいと思います。