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アナログ プラッターの考察

私はリンソンデックLP-12とARのES-1改プレーヤーの音の素晴しさについて書いてきていますが
今までは、なぜ手回しプレーヤーに近い滑らかな音がするのかを書いてきました。

今回は回転の事ではなくプラッターの振動について考えて見たいと思います。

レコードをかけた時に針が音溝をトレースして音がでますが
ミクロ的に見れれば音溝が針先に衝突してそのエネルギーがカンチレバーからコイルに伝わり
発電されるのです。
人間でも他の人を叩けば叩かれた人はもちろん痛いのですが、叩いた方も手が痛いように衝撃を受けた側と同等に与えた側も衝撃を受けているのです。
これを反作用と言いますが、レコードも同等の衝撃をうけていて、それがターンテーブルシートを介してプラッターにも伝わります。
針先がレコードを叩いた衝撃はプラッターをも叩いて鳴らしているのです。
その共鳴音が針先にフィードバックされて再び再生されこれがターンテーブルの鳴きという現象になっているのです。
では、シートをゴムにして振動がプラッターに伝わらない様にすればと思いますが、ゴムはエネルギーを消すのではなくエネルギーを溜め込み何時までも振動が止まらず いわゆる鈍い「ゴムの音」になる場合が多いのです。
私は「ゴムの音」の色付けが苦手なのでジュエルトーンのクリスタルガラスシートを愛用しています。

イメージ 1

リンソンデックやARのベルトドライブプレーヤーのプラッターはスピンドルの付いているサブ・プラッターとその外側につけるメイン・プラッターとに分かれています。これらは単体では指で弾くと「カーン」と長く尾を引く金属音がしますがプレーヤーとして組んでから指で弾くと「カツッ!」と短い響きしかしなくなります。ここが これらのプレーヤーの凄いところでゴムなどのダンプ材を一切使わずプラッターを二重にする事で共振のQエネルギーを抑える手法をとっている事には感心させられる所です。

最近いろいろ改造して使用しているパイオニアのPL-25Eプレーヤーですがコストの関係でしょうか 
プラッターは一体型で、しかも肉厚が薄いので叩くと盛大に鳴きます。
また、スピンドルに差し込んでも指で弾くと全く鳴きは止まりませんし、共振点の違うクリスタルガラスシートを置いて叩くと共振はいくぶん治まりますが完全ではありません。
丁度6000から7000Hzくらいにカンカンとした音が付帯音として聴き取れバイオリンの強奏時にヒステリックに響くのが気になります。
そこで、この様に改造してみました。

イメージ 2

ベルトをかけるプリーの内側に木材を成型して接着してみました。空間も埋るので釣鐘現象も抑えることができます。叩いてみるとカーンと言う共振音は消えてコッ!というソリッドな音にかわりました。
確か、トーレンスのリファレンスというプレーヤーもドーナツ状の木材をプラッターの内側に入れて共振を抑えていた事を思い出しました。
この状態で改造前のプラッターと交換しながらレコードをかけて比較してみましたがピーク状の付帯音はなくなり静かで聴き疲れのない音になった事が確認できました。

今回は木材を使用しましたが、他の材質でも音はかなり変わってくると思います。
やはり、安易にブチルゴムなどでダンプをすれば音楽がつまらない音で鳴り、良い結果は得られないと思いますし「この点ではまだまだ検討の余地はあるかな?」とは思っています。
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終のレコードプレーヤー

パイオニアのレコードプレーヤーのPL-25Eを手に入れてから精神的なバイアスがなくなるまで
暫く色々なレコードを聴いて音質を確かめています。

微調整の段階で、以前の記事でベルトのテンションが強いとターンテーブルシャフトが側壁に押し付けられ
抵抗になり著しい音質の劣化につながると書きましたが、新品で買ったベルトですのでテンションがかなり強くかかってしまっています。
この為、私は毎日聴き始めにベルトを引き伸ばしてストレッチをしてから聴くという面倒な事をしていたのです。
イメージ 1

しかし、翌日にはまた縮んで元にもどる様で音質も悪くなってしまいます。
そこでこの様にしてみしまた。
イメージ 2

モーター固定の螺子穴を長穴に加工してターンテーブル側にモーター軸を近づけられる様にしてテンションの調整が出来る様にしてみました。
ベルトのテンションを弱くした結果は見ちがえるほどの音質の向上です。

ここまで工夫して使って見ると、このプレーヤーは私が望んでいた音にほぼ完璧に近い音を再生します。
リンソンデックのLP-12もARのES-1改も点数を付ければ90点以上の高得点の素晴しいプレーヤーですが、
PL-25E改の音は私の採点では98点くらいは付けたいほどです。

リンやARの様なフローティング型プレーヤーの音は私が最重要視する『手回しプレーヤー』の聴き疲れのない滑らかなで優しい音で、この点では文句なく素晴しい音が出ますが、フローティング型の持つ特有の欠点も持っている事です。
それは、フワフワな支持方式から来ると思われる中域から低域にかけてのピントの甘さで、その事は以前から気にはなっていました。最近はSDカードプレーヤーとmonoCAPRICEのデジタルの甘さの無い低音を聴くと、よりその事が感じられます。
パイオニアのPL-25E改の音はその点でも完全に払拭できていて、甘さの無いシッカリとした低域に支えられたダイナミックで力強く鮮明な音でありながら、LP-12やARのプレーヤーにも勝るとも劣らない滑らかさと優しさを兼ね備えているのです。

今まで、色々なプレーヤーを試して実験をくり返して辿り着いたものが
まさかのジャンク品のレコードプレーヤーで、これに手を入れる事で此処までの音が再生できるとは
長い道程と意外な結末でした。

私にとって このパイオニアのPL-25E改は間違いなく終のレコードプレーヤーになる事でしょう。

11月20日追記しました。
ベルトのテンションを緩めた事でもう1つ嬉しい事がありました。
それは、モーターのトルクを極限まで弱めた事で以前はスタート時にターンテーブルを手で補助しなければターンテーブルが始動しませんでしたが、テンションを緩めた事でスイッチを入れただけでスタートする様になりました。
これほどの抵抗がモーターと軸受けに掛かっていたのですね。

プレーヤーの比較試聴をしました。

パイオニアのPL-25Eプレーヤーの改修が終わったので友人の雪まるださんをよんで、
雪まるださんの製作したソーラーパワー電源のプレーヤーと聴き比べをしてみました。
どちらのプレーヤーもハイレベルの音で、楽しく音楽を聴いてしまいました。

骨格の確りした音を出すPL-25E改と澄み切った純粋な音のソーラープレーヤーですが
どちらも極限の滑らかさと優しさで音楽を奏でてくれました。

雪まるださんのブログに写真と記事がアップされていますので見てください。
http://blogs.yahoo.co.jp/xyhtw841/11683625.html

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