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フルレンジスピーカー その2

マルチウェイスピーカーは可聴帯域内にそれぞれのユニットを重ね合わせるのですが、各々のユニットには癖があり、これを不自然さなく繋ぎ合わせる事は非常に難しいのです。
また、ネットワーク素子にも音質劣化をする要素が高く、特にウーハー側のハイカット用コイルは低域にクロスが下がるほど低音は重く鈍くなり、2ウェイならまだしも3ウェイ以上になるとミッドにコイルとコンデンサーが直列に並んで入る為に細かい音が聴こえなくなって大雑把になり、生き生きとした表情も無くなってしまいます。
ですので私はマルチウェイスピーカーには各ユニットにアンプが直結されるマルチアンプでドライブする事にしています。
しかし、マルチアンプ方式は複雑になり調整が難しくなりますし、なかなか良いチャンネルデバイダーも見つかりません。

なので、できればフルレンジスピーカーで鳴らすことが理想だと思ってきたのです。
これまでに色々なフルレンジスピーカーを聴いてみても、ある面では「素晴らしい!」と認める事ができても、長期間楽しめる物は無く、すぐに飽きてしまうのが常でした。
ところが 最近手に入れた『AL-05 BONSAI』と言うスピーカーは口径10cmと小さいのに驚くほど低域は豊で全く弱点がありません。
音楽を聴くのに十分なレンジを持っているのです。もちろんネットワークも無いので音楽の表情も生き生きとして豊かで、楽しく聴ける事と、一番素晴らしい事は長く聴いていても全く飽きないという事です。対入力も爆音でもない限り十分な大きさで鳴らす事ができます。

それまでのフルレンジは癖が強く、低域や高域が足りない、少し大きな音を出すと歪みっぽい、など気になる部分が必ずありましたが、「時代はこの様な素晴らしいフルレンジスピーカーを出現させるまでに至ったんだなぁ」と長い間待ち望んだものが手中にある事に隔世の感と幸せを感じています。
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フルレンジスピーカー

まだオーディオを始めたての頃、スピーカーユニットの沢山付いた見た目の好いブックシェルフを使っていましたが、友人宅で聴いたコンパネの自作ボックスに入ったダイヤトーンのP-610が自然でとても好い音がしている事に気が付きました。

その後にP-610を手に入れて聴いてみると、マルチウェイスピーカーには無い自然な音と、生き生きとした表現力にはとても関心をしました。
しかし、対入力が10ワットと低く、当時聴く音楽がロックやポップスだったので、大きな音を出すと歪みが急に増え、また高域の紙臭さも気になるところでした。

スピーカーはフルレンジの様にワンユニットで全帯域をカバーできれば理想的なのですが、なかなか困難な事でしたので2ウェイを選択する事にしました。
当初の購入候補は同じダイヤトーンの『2S-305』でしたが、秋葉のショップで比較をするとアルテック社の『バレンシア』の方が好ましく聴こえたので、暫くこれを購入候補にしていました。
当時の秋葉はオーディオブームに乗って、DJの司会を置いて店頭コンサートの様なイベントをやっているところがあり、そこでたまたま聴いたアルテックの『A7』で鳴らしたディープパープルの『紫の炎』の迫力と抑圧感の無いフリーな鳴り方に衝撃を受けてからは此方に購入候補を替えたのです。そして色々と検討した結果『A7』の上に『A5』がある事を知り、最終的にこれを選択したのです。
途中でネットワークの音の悪さに気が付き、マルチアンプドライブとしましたが
帯域は狭いものの中域に厚みのあるフルレンジの様な鳴り方はとても気に入っていて、今に至るのです。「もしもあの時に『A5』を選ばず『A7』にしていたら 今まで40年もの間 使い続けてはいなかっただろうな。」とも思っています。

なので、まずは『中域アリ』が私の思う所で、その密度(実在感)の高い中域に付け足したゴトーの『SG-160BLツィーター』やサブスピーカーは音楽をよりいっそう引き立てる為のスパイスの様な物だったのです。

その2へ

盆栽を始めました。

今年はいつもの年より春が早い様ですが、さすがに三月半ばでは朝夕はまだ肌寒い日が続いています。

さて、私も歳ですので盆栽を買ってみました。て・・・・・

















ちがーう‼
買ったのは以前より気になっていた別の『BNSAI』の方です。
2年前のアナログオーディオフェアのAIR TIGHTのブースで聴いた
このスピーカー『AL-05 BONSAI』です。
https://millionhit515.blog.fc2.com/blog-entry-561.html
この時からずっと気になっていたスピーカーでしたので
わくわくしながら早速サブシステムに繋いで聴いてみましたが、
あの時に聴いた音は間違いはありませんでした。

ドライブするフィデリックス社のリモートセンシング付きのパワーアンプ『CERENATE』はフルレンジスピーカーを繋いだ時に特に素晴らしいパフォーマンスを発揮する事は以前から分かっていましたので、このてのスピーカーと相性が良いだろう事は予想はついていました。
今、シュタルケルの『バッハの無伴奏チェロ組曲』を聴いていますが、分厚く、スケール大きく胴鳴りを伴って朗々と鳴る音が、この小さな筐体から出てくる事が信じられません。音色もとても自然で素晴らしいと思います。
イメージ 1
キョンファのバイオリン無伴奏の高域も艶やかで良く延びていて、金属製振動板のツィーターによくある様な癖がなく、女性ボーカルも密度が高く実在感があり、愛らしさの表現も申し分ありません。
ジャズはピアノのタッチは力強く、立ち上がりと切れが鋭く、それでいて硬質にならず、またベースのツン!ツン!感と音程の明快さには吃驚します。音楽の生き生きとした表情も滅多に聴けないものです。
大袈裟に評価を書いている様に思われるかもしれませんが、これは聴いてみないと分からないほど見た目と音に大きなギャップがあります。

流石にオルガンの荘厳な表現では少々物足りませんが、このスピーカーの音楽の守備範囲はとても広く、『スバ抜けた小型フルレンジの傑作』と呼ぶに値する事は間違いはないと思います。
ただ、フルレンジは商売としては成立が難しいらしく、AIR TIGHTからは「製造を中止にする」との事ですので残念です。

Lo-D HS‐500のマルチアンプ駆動③

台風一過の猛暑の後は気温急降下で梅雨に逆戻りの様な おかしな天気です。

前回はLo-Dの『HS-500』をマルチアンプ駆動時のシステム構成を書いてみましたが、
今回は試聴した結果について書いてみたいと思います。

『HS-500』は40年も前に作られたブックシェルフスピーカーですが
当時から国産機の中で高い評価を得ていた傑作機で、かなりの台数も売れたのか
これまでに幾度となく聴く機会がありました。
私の聴いた感じでは素直で癖が少ないのですが、地味で大人しい感じのスピーカーという印象でした。
これまでにサブ用に手元に置いて聴いてみようと思っていたのですが、
人気がありオークションでは結構値段が高く、下位機の『HS-350』をネットワークをフルチューンしてサブ機として使ってきました。
最近パワーアンプの『セレナーテ』をもう一台手に入れ、『miniDSP』のデジタルチャンデバが見つかったのを機に、一気にサブシステムもマルチ化への道が開けたのです。
『HS-350』をマルチでドライブしてみると、あまりの音質の向上に『HS-500』もマルチで聴いてみたくなり、価格も一時よりも安くなっていたので購入してみる事にしたのです。

さて、マルチアンプ駆動での音質の変化ですが、おそらくオリジナルのままの『HS-500』を聴いた事のある人は「これが『HS-500』の音か!」と吃驚するくらい違います。
まず一番違うのは空間の出来方で、奥行感が全く違い、奥深い広々とした空間に立体的に立つ歌い手やソリストがその空間に実在するかの様に鮮明に浮かびあがります。オリジナルネットワークでは空間に邪魔なもの(濁り)があり、大画面テレビでも見ているかの様に奥が浅く平面的に見えてしまうくらい違うのです。
音質も大人しく地味だと思っていたのですが、いやいや、ロックからジャズ、クラシックと何でもこなしてみせ、シュタルケルのチェロやキョンファのバイオリンなどの弦楽器や、女性ボーカルの艶めかしさは思っていた以上に鮮やかで生々しく、曲によってはメインのA5システム以上に魅力的に聴こえるところがあります。この後にカートリッジを替えても聴いてみましたが、各々のカートリッジの特徴や差をよく出し、比較評価をする時にも十分な能力を持っている事が分かります。
しかし、全てが良いわけではなく、オリジナルネットワーク使用よりもずっと良くはなっていますが、低音のドコドコとしたところは まだ感じますし(箱のせいかも?)、高域の音色は現行のスピーカーが金属的な癖音を出す物が多いなかで、とても自然な音色なのですが、贅沢をいえば「もうひと伸びあっても良いかなぁ~」と感じます。

今更ですが、このスピーカーは傑作の名に恥じない高い能力を有していると再認識しました。40年も前のスピーカーなのですが、マルチアンプ駆動で使うと現行のトップクラスのスピーカーに何ら劣るところはなく、音色の自然さではむしろ優位でさえあります。
この結果から このまま私のサブシステムに採用決定です。一番の問題はやはりサブにしては大きく重すぎる事でしょうか?

Lo-D HS‐500のマルチアンプ駆動②

前の記事では何故マルチアンプ駆動なのかについて書きましたが
今回はHS-500に組んだ機器について具体的に紹介したいと思います。

まず、音の最上流となるものですが、
私は最近はデジタルの16/44は殆ど聴きません。かといってハイレゾやDSDはソフトもハードも持っていませんのでもっぱらレコードに限られます。
カートリッジは50本くらいもっていますので選択に困る事はありませんが、
ここでは普段着的によく使っているSONY社の空芯カートリッジ『XL-MC5』を自作ベースに取付けた物を使いました。
https://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/24940689.html
プレーヤーはもちろん私の作った『PL-31E改ピュアストレートアーム付き』になります。
イメージ 1
そこから写真右のフィデリックス社の超ローノイズ・フォノイコライザーの『LEGGIERO』に入り、次に同じフィデリックス社のプリアンプ『LZ-12』のAUXに入れます。
Pono、ラインの接続ケーブルはいずれもモガミ2803モールドです。
イメージ 2
このプリアンプはフィデリックスが作った最初のプリで、次に作られた『MCR-38』プリとはフォノイコライザーには構造的にも、音質的にも大きな差がありますが、非磁性のタンタル抵抗を使ったアッテネーターには価値があり、パッシブプリとしても使用できる様にフラットアンプをパスできるスイッチも付いていますので『LEGGIERO』と組合すことで、『MCR-38』プリに近い音にする事ができる為に手放さずに持っていました。

次にこのマルチアンプシステムの要であるチャンネルデバイダー『miniDSP2×4HD』に入ります。
イメージ 3
左右ch完全分離の為二台を右左別々に使います。電源は付属のACアダプターではスイッチング電源の悪さが明らかなので、フィデリックス社のACアダプター12V用を各1台づつ使います。前に使っていたサブスピーカーLo-Dの『HS-350』のクロスは4000Hzでしたが、今回の『HS-500』は3500Hzのクロス、スロープは12db/oct、ツィーターは-12db絞った設定としています。

そして最後はパワーアンプの『CERENATE』のVer.2です。音量調整は先の『LZ-12プリ』のアッテネーターでしますので、据付のディテントボリュームはタンタル抵抗2本と置き換えてあります。
通常ステレオ仕様のパワーアンプ2台使用だと左右供用として一台をウーハー用、もう一台をツィーター用で上下に分けますが、このパワーアンプも左右完全分離とする為に二台を夫々右左に分け、右端子赤色chをツィーター、左端子黒色chをウーハー用として使っています。
スピーカーと繋がる出力端子にはリモートセンシングが付いていますのでスピーカーケーブルの音質劣化の軽減に威力を発揮してくれます。
イメージ 4
スピーカーの『HS-500』には すでにマルチアンプ駆動用に端子が付いていてスイッチで切替て使える様になっているので後から端子を増設する必要はありません。
ただしツィーター側には保護用コンデンサが入れられていて、使われているのがバイポーラのケミコンなのです。これではマルチの良さが発揮できないので私はトラブル時の破損は覚悟で撤去し、パワーアンプをダイレクトに接続して使っています。しかし、他の方はツィーターの破損も怖いので直結ではなく良質のフィルムコンを入れる事をお勧めします。

音質については次回の記事③に掲載したいと思います。

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